
スポーツ別に見たユニフォームの背番号が持つ意味
日常生活では味わえないような臨場感や迫力を味わいたいときに、スポーツ観戦が頭に思い浮かぶ人も多いのではないでしょうか。そういう私も、たとえスタジアムに足を運べなくても、お気に入りの料理や飲み物を用意して、家族や友人とテレビやインターネットを通して楽しんでいます。中でも、サッカーや野球、バスケなど、選手とサポーターの一体感が魅力のチームスポーツは、とても人気がありますね。
今年の誕生日、私の趣味をよく知っている友人たちから、応援しているチームのお気に入り選手の背番号が入ったユニフォームをもらいました! ユニフォームを眺めながらあらためて気になったのは、各選手がつけている背番号の意味。エースナンバーや永久欠番はなんとなく理解しつつも、お恥ずかしながら、それぞれの番号にどんな意味があるのか考えたことがありませんでした。この背番号、スポーツによって意味や使い方も異なります。そこで、日本で人気があるサッカー、野球、バスケットボールについて調べてみました。
サッカーは、味方と敵を区別するために、チームごとにユニフォームの色を分けていましたが、当初は背番号が存在していなかったことはご存知でしょうか。サッカーに背番号が導入されたのは、1897年、オーストラリア・ブリスベンでのラグビー戦において背番号を使用していたことをきっかけとして、まずイングランドで導入が始まりました。現在は、各国それぞれのフォーメーションに応じて、背番号が決まっています。
まず、日本の場合をみていきましょう。0番は使用不可、1番はゴールキーパー、2番から11番をフィールド選手に付与すると規定しています。10番は、エースナンバーとして特別な番号であることはご存知の方も多いですね。また、12番はサポーターのために永久欠番にしているチームが多いです。登録選手が50人以下の場合、ポジションに関わらず、12番以降50番内であれば好きに選択が可能で、登録選手が50人以上いる場合は、50番以降は連番で付与することが決まっています。また、練習中に急逝したアルテ高崎の加藤康祐の30番や、不慮の事故で亡くなったFC岐阜の桐山周也の13番など、哀悼の意を込めて永久欠番とした背番号があります。まとめると、以下となっています。
次に、世界的に特別なイメージが強い背番号を調べてみました。一番人気は、エースナンバー、10番。ブラジルのペレが付けていたことがきっかけだと言われていますが、ジーコ、ロナウジーニョ、ネイマール、マラドーナ、メッシ、ルーニー、プラティニなど、錚々たる顔ぶれが10番を背負っています。その他、本来はボランチなど守備のポジションとなる4番ですが、本田圭佑が愛着を持っていることで知られています。さらに、7番はエースアタッカー、9番は点取り屋、11番はキングこと、三浦知良が背負ったことで知られ、ゴールへとドリブルで切り込んでいくスタイルの選手が多いなど、それぞれの背番号に意味があります。
1883年、シンシナティのチームが背番号を要求したことが野球における起源ではないかと言われていますが、実際に記録として残っているのは、1916年にクリーブランド・インディアンズがユニフォームの袖に番号を入れたことをきっかけとし、1929年、ニューヨーク・ヤンキースが正式に背番号を使用しました。
まず、日本の高校野球を見ていきましょう。1931年から、背番号の使用をスタート。基本的には、投手を1番とし、9番まで守備のポジションに呼応しています。野球のエースナンバーは、1番だと考える人が多いようです。
次に、プロ野球ですが、誇れる成績や、球団に貢献した選手を対象に功績を称え、その選手の背番号を永久欠番として使用しない場合があります。読売ジャイアンツ時代の、王貞治の1番、長島茂雄の3番が有名ですね。永久欠番の他に、準永久欠番があります。またの名を名誉番号と呼ばれる、松井秀喜の読売ジャイアンツ55番、イチローのオリックスバッファローズ51番など、歴史に残る輝かしい功績を残した選手の背番号を継承する上で、ふさわしい選手が現れるまで空き番号にしておく、というものです。準永久欠番は、野球少年たちにとっても憧れとなる背番号ですね。ちなみに、イチロー選手の51番は、現役引退後、準永久欠番から永久欠番となる可能性が高いと言われています。
守備や攻撃など、全員の攻守の切り替えがスピーディに行われ、最後の1秒まで目が離せないバスケットボール。背番号とは別に、役割を意味するポジション番号があるのが特徴です。サッカーの10番、野球の1番のように、固定のエースナンバーがないと言われるバスケットボールですが、自由なスタイルでゴールを華麗に狙う7番をエースナンバーだと考える人も多いです。
2017年頃から背番号付与の自由化が進み、従来の4番から18番までを使用する基本路線から、自分のラッキーナンバーや、憧れの選手番号を付けるケースが増えています。こうした動きは、選手にとってはモチベーションアップにつながっているようです。バスケットボールの場合、各競技団体によってルールが異なりますので注意が必要です。
最初にFIBA(国際バスケットボール連盟)を見ていきましょう。ゴール前のペイントエリア内にオフェンス側のプレイヤーが3秒いてはいけないという、「3秒ルール」のジャッジサインと混同しないよう、当初は背番号の1から3番を欠番としていましたが、2015年より、0番および00番から99番まで使用できるようになりました。
NBA(北米の男子プロバスケットボールリーグ)も同様に、0番および00番から99番まで使用できますが、56番以降は申請許可が必要となります。また、0番と00番は同チーム内では使うことはできません。
その他、有名選手が背負ったエースナンバーとして、カリーム・アブドゥル・ジャバーの33番、マイケル・ジョーダンの23番、マジック・ジョンソンからシャキール・オニールが受け継いだ32番、デニス・ロッドマンの91番などが人気ですね。
また、2020年1月26日、ヘリコプター墜落事故により41歳で他界した元レイカーズのスーパースター、コービー・ブライアントのニュースは大きく報道されました。コービーが現役時代に着用した8番を敬い、他チームで8番を付けている選手が哀悼の意を込めて自主返上する、という動きが相次ぎました。さらにダラス・マーベリックスは、コービーの背番号24番を永久欠番とすることを発表。そうした動きとは反対に、8番をずっと背負っていきたいと考える選手もいるようです。背番号にメッセージを込める文化があることがわかりますね。
最初は単なるお気に入りの選手を示す数字に見えていた、スポーツの背番号。お気に入りの背番号を、自分のラッキーナンバーにする人も多いと聞きますが、その理由がよくわかりました。言わば、選手の顔でもあり、ファンにとっては、その功績やプレイスタイル、思い出深い試合の記憶が込められていますよね。
今回調べてみて、特に、バスケットボールの背番号に込められた先人への尊敬の念は、心にグッとくるものがあります。不思議なもので、選手やチームへの思い入れだけではなく、その時の自分の思い出も一緒によみがえらせてくれる背番号。これからスポーツを応援するときに、背番号について談義をしながら観戦すると、今以上に盛り上がるのは間違いなし!
そして、今まで興味がなかったスポーツや選手も、背番号をきっかけに、もっと身近に感じられるのではないでしょうか。スポーツファンの方には特に、海外で既に市民権を得ているブックメーカーがおすすめ。ベッティングガイドなど初心者にも優しく解説してあるので、ぜひ自分のサポートしているチームにベットしてみましょう!
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